着付けを覚えるうちに慣れてきますが、覚えておくと便利です。
きものの各部分の名称
本衿・地衿(ほんえり・じえり)
きものの衿のこと。首周りから前身頃・衽(おくみ)までかかる長い部分。
共衿(ともえり)
きものの本衿に共布で掛ける衿のこと。掛衿[かけえり]とも言う。衿の汚れや劣化を防ぐ目的で、首周りの部分に掛けられています。
衿巾・衿幅(えりはば)
衿の幅の太さで、3種類あります(広衿[ひろえり]・バチ衿[ばちえり]・棒衿[ぼうえり])。
衿先(えりさき)
衿の一番下のところ。
剣先(けんさき)
衽[おくみ]の上の先の、尖った形状の部分。
袖口(そでぐち)
袖口は腕を通す袖の端のことです。
身八つ口(みやつぐち)
身頃の脇の開いている部分。
振り(ふり)
袖付けの下の、袖の開いた部分。
抱き巾(だきはば)
身八つ口の下から衽までの幅のこと。
前身頃(まえみごろ)
きものの前部分。
衽(おくみ)
前身頃が重なる部分についている半幅の布のこと。
前巾(まえはば)
前身頃の裾の幅。
衽巾(おくみはば)
衽の裾の幅。
裾回し・八掛(すそまわし・はっかけ)
袷のきものの裾の裏につける布。
裄(ゆき)
中心から袖口までの寸法のこと。
肩巾(かたはば)
背中心から袖付けまでの寸法のこと。
袖巾(そではば)
袖の幅。袖付けから袖口までの寸法のこと。
繰越し(くりこし)
身頃の肩山(肩の一番高い部分)から衿肩明きを後ろにずらすこと、またはその寸法です。
衿肩明き(えりかたあき)
衿を付けるため肩山の位置に入れる横切り込みのこと。
袖付け(そでつけ)
袖と身頃を縫いつける部分。縫い目の長さ。
背縫い・背中心(せぬい・せちゅうしん)
後身頃の中心で、左右を縫い合わせた部分のこと。
袖丈(そでたけ)
袖山から袖裾までの寸法。
着付け用語
半衿(はんえり)
長襦袢につける、地衿の上にかける衿のこと。
衿合わせ(えりあわせ)
左右の前身頃を重ねるときの衿の向き。
帯締め(おびじめ)
帯の中央に巻いて帯を固定する紐。
帯揚げ(おびあげ)
帯の上部に飾る布のこと。帯枕を包み整えるために使います。 帯枕を使用しないときでもお洒落として使用されます。
袖山(そでやま)
そでの一番高い部分。
袂(たもと)
袖付けより下の袋状に垂れた袖の部分。
脇線(わきせん)
身頃の脇の縫い目のこと。
おはしょり
着付ける時に腰でたくし上げて裾の長さを調節します。この腰にたくし上げた分がおはしょりです。
衽線(おくみ)
前身頃と衽を縫い合わせた線。
つま先
衽の下先、裾の角のこと。
裾線(すそせん)
きものの下の裾の縁。
衣紋(えもん)
きものの後ろ衿の部分を指します。
帯山(おびやま)
帯を結んだ時の上のライン。
たれ
帯結びで巻終わりになる方。また、お太鼓などの下に出ている短い先の部分のこと。