今回は、きものとも縁が深い「家紋について」。家紋の由来から発展の歴史など、知って楽しい豆知識です。
家紋の起源・由来について
家紋の由来には諸説ありますが、平安時代に貴族が乗っていた牛車の目印から発展したものとされています。その後、一族や家を象徴するシンボルとして様々な文様に変化していきます。
家紋は2万種類!?
家紋は今や5000種を超え、実際の総数は2万を超えるとも言われています。家紋を集めた「紋典」という本があり、そこに多数が収められています。 その中で、日本で最も用いられてきたトップ3の家紋は、「片喰紋(かたばみもん)」「木瓜紋(もっこうもん)」「鷹の羽紋(たかのはもん)」だそうです。
江戸時代に一気に増えた家紋の種類
特に江戸時代では、平民は苗字を名乗ることが許されていませんでしたが、家紋を持つことは禁じられていなかったために、一気に増えたそうです。 また、神社には「神紋(しんもん)」、お寺には「寺紋(じもん)」と呼ばれる紋があります。家紋とは、意外と普段から目にしている身近なものなのですね。
自分の家紋はどれ?調べるときは…
ではご自身の家紋は何を見れば分かるでしょうか。家紋の正式な名称がお分かりであれば間違いないのですが、はっきりしない場合は、紋付や留袖の紋、風呂敷や小物、仏壇やお墓などを見てみてください。
地域によっては「男紋」と「女紋」が!
ご自身の家紋を調べる時に注意する点として、地域によって「男紋」と「女紋」が存在することです。主に西日本の風習として女性は女紋を、母から娘に受け継いでいきます。留袖や喪服に女紋を入れて、嫁がれることも多いようです。
家紋まめ知識!ヴィトンのモノグラムはジャポニスムブームから
余談ですが、ルイ・ヴィトンのモノグラムのデザインは、日本の家紋がヒントとなって考案されたものだそうです。江戸時代のパリ万国博覧会に日本も出品していて、日本ブームが起きていたからだとか。
家紋とは、自身のルーツを示すものですが、特に決まりごとがあるわけではないので、家紋を持っていない人は新しく家紋を選ぶこともできます。とても興味深いですね。
ほなおおきに(^▽^)次回もお楽しみに~!