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キモノえみちゃんねる♪ vol.16【ひな祭りスペシャルVer.】おひなさまの並び方、どっち?

vol.16【ひな祭りスペシャルVer.】おひなさまの並び方、どっち?
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きもののお手入れに携わって50年(60年?)のプロフェッショナル・えみちゃんがお手入れから和装全般についてわかりやすく説明する動画「えみちゃんねる」。
今回のテーマは「ひな祭りスペシャルver」です。
お雛さまにまつわる色々なお話をご紹介します。伝統行事、大切にしたいですね。

なぜおひな様を飾るの?

3月3日はひな祭りですね。
古来より、季節の節目の「節句」と言われる時期には、邪気が入り込みやすいとされており、災いを身代わりとして引き受けてもらうためにおひな様を飾るようになったといわれています。

えみちゃんのひな祭りの思い出♪

私の子供の頃は、一か月くらい前から、母や姉と一緒におひな様を出して、毎日眺めるのを楽しみにしていました。当日は、ちらし寿司とはまぐりのお吸い物を作ってみんなで祝ったものです。
雛人形は毎年出さないと“おひな様が涙を流される…”と聞かされていましたので、毎年必ず飾り付けをしたものです。今では懐かしい思い出ですね。

おひな様の並び方 ~「京雛」と「関東雛」~

さて、ひな人形の飾り付けには、男雛を向かって右に飾る「京雛」と、左に飾る「関東雛」の二通りがあります。現代では「関東雛」の飾り方が一般的で、その逆に飾るのはほぼ京都のみのようです。
江戸時代までの日本の礼法では、左が上座(向かって右)だったため、かつては京都のように男雛が向かって右側に飾られていました。しかし明治以降の近代化と共に、皇室の並びも天皇陛下が向かって左側に立たれることに倣い、変化してきたようです。結婚式の新郎新婦の並び方も、新郎が左、新婦が右ですね。

現代のひな祭り事情

最近の住宅事情で、ひと昔前のような大きな段飾りをされる家庭は少なくなり、ガラスケース入りのコンパクトな収納飾りが主流になってきましたが、このガラスケース入りも災害時に割れたこともあり、少なくなっているようです。
ひな祭りは娘さんの健康と幸せを願うお祭りです。ご家庭で楽しくお過ごしくださいね。

ほなおおきに(^▽^)次回もお楽しみに~!

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