薄物は見た目が涼しげで清涼感のある生地が魅力的ですが、
きもの好きの皆さんにとっては悩ましい季節でもありますよね。
今回は、暑い夏でも快適に美しくお出かけを楽しめるよう「汗」「紫外線」対策のきほんをおさらいしましょう。
まだ夏きものデビューをしていない方はご参考に!
夏の暑さ「汗」対策
きものについた汗を放置したままだと、時間がたってから変色し、シミとして残ってしまいます。
最悪の場合、落ちなくなってしまうこともあるのでご注意を!
1.着付け前はしっかりとクールダウン
着付けの時に汗ばんでしまうと、湿気や熱がきものの中にこもってしまうので涼しい空間で着付けをしましょう。
2.夏用素材の肌着・長襦袢
こもりやすい熱をできるだけ逃がすために、麻や絽素材の長襦袢や、シルク素材のスリップが◎ 通気性・速乾性に優れ快適。
3.胴・腰回りは通気性の良い素材を選ぶ
夏用のメッシュタイプの帯板や腰紐、へちまの帯枕もあると便利。腰まわりの補整は大判ガーゼがオススメ。
4.ほんの少し衿元を横に抜く
衿元の抜き具合で、首元を風が抜けて体感温度が違います。
→首と衿の隙間(指一本分)を作る。衿を横にひっぱって首元から離すだけ。
肌ときものの「紫外線」対策
肌の日焼け対策も大事ですが、きものもご注意。
長時間紫外線にさらされると、染料が色褪せて「やけ」てしまいます。
1.日焼け止めは『着付け前に』
日焼け止めは、きものをうっかり汚してしまう場合があるので必ず着付ける前に塗っておきましょう。
外出先で塗り直す場合は、スティックタイプの日焼け止めが便利。
2.日傘や羽織るものは必需品
日傘は肌だけじゃなく、きものへの紫外線ケアとしてもおすすめ。
夏のコートや羽織は、きものを保護するという意味では大事な役目です!
3.着用後は日陰で干して、正しい保管
明るいところ(蛍光灯も含む)に長いこときものをかけておいたり、畳んであっても一部だけ光にあたっていたりすると、他の部分と染料の色の差が生じてきてしまうことがあります。
短期間出しておく場合は、風呂敷などをかけておくと◎
Point
青い色のきものは紫外線による褪色・変色が起こりやすいのでお持ちの方はとくに注意しましょう。
夏のきものはちょっとした工夫で快適に、涼しげに見せることができます。
夏の装いを楽しんでくださいね!