Reborn The Silkプロジェクト

2023年02月14日 Reborn The Silkプロジェクト
国産の蚕「太平長安」を使った養蚕支援事業「Reborn The Silkプロジェクト」。 2023年、創業40周年記念事業として、約1年間にわたって蚕の飼育から製糸、製織、染色等を経て反物を作り、きものに仕立てるまでの取り組みを行います。

日本の養蚕業の伝統技術や文化の継承のために

日本の養蚕業の伝統技術や文化の継承のために

かつて日本では富岡製糸工場の繁栄をはじめ生糸の生産が盛んでしたが、近年は減少の一途をたどり、ほとんどを輸入品に頼っているのが現状です。

生糸は日本の伝統文化であるきものや帯に欠かせない原材料であり、養蚕は明治時代の文明開化を大きく推進させた世界に誇る一大産業です。

大切な伝統技術や文化の継承のために、国内の養蚕業を支援する一助になればという想いから「Reborn The Silkプロジェクト」を立ち上げることになりました。

プロジェクト始動

プロジェクト始動

2023年5月からプロジェクトは本格始動します。
まずは蚕糸科学技術研究所で維持保存されていた「太平長安」という品種の蚕の卵を孵化させます。その数、なんと4万頭。

これらの蚕たちがやがて繭になり、どれだけの生糸を作り出し、どのようなきものに仕立て上がるのか、プロジェクトの進行にともない定期的にお知らせする予定です。

幻の蚕

【太平長安】

富岡製糸場全盛期の名蚕品種。
現在は卵が維持保存されているのみで、幻の蚕が紡ぎ出す生糸には上品な光沢感があり、ハリと軽さを併せ持つ美しい生地になるといわれています。

スケジュール

【スケジュール(予定)】

2023年5月 維持保存されていた4万頭の蚕の卵を孵化
2023年6月 長野県の養蚕農家で養蚕開始
2023年7月 日本で唯一「手挽き」を行う長野県の宮坂製糸所で生糸作り
2023年8月 生糸を使って京都丹後で白生地を製織
2023年12月 白生地を染めて反物に
2024年2月頃 きものに仕立て上がり